RITE TIME
2004/06/26 sat @江ノ島oppa-la
前日の雨が嘘のように青空と澄んだ空気の広がる湘南海岸。partyコアな面々の間では頭を抱え悩ます程に連日連夜東京周辺の各所で盛り上がりを見せた6月の後半、それを締めくくるかのように江ノ島oppa-laで行われた『RITE TIME』。
ここはガラス張りの向うに江ノ島、湘南海岸を目下に見下ろすpop喫茶。週末を中心にバンドのステージやDJイベントなどジャンルレスに展開される海の街ならではの開放感と自由が存在している。
東高円寺grassrootsでpartyを展開してきたLITE TIMEは、頭文字を『R』に変えその名の通り濃密度を更に増し都会の喧噪を離れて、江ノ島へ集結した。
まるで抽象画の様に塗り重ねられてゆく幻想的な世界からグルーヴが生み出されるZA CAFEのliveから、ウルコに変身したULU & BravoKomatsu aka ABPiecesのliveが綿々とミニマルに続くワンダーランドな旋律にモでエキセントリックなギターワークが絡み合い、完全にフリーダムなdance portへといざなわれた。
『今夜はDANCEだ...!』。
音のからくりを太くて分厚いビートにのせクルクルと展開してゆくSyncooのDJワーク、凄まじい音圧に響くコツコツという鼓動と深くて果てしなく続く唸りの世界を醸し出したMasaのlive。月に隠れていた太陽が闇から顔をのぞかせる瞬間の一筋の強い光、陰から陽へ、真夜中の儀式から朝を迎える喜びを告げるように、暖かく軽やかにどっしりと芯の通ったERAのDJ。純粋に音楽に打ちのめされ感動している自分がいた。
『このままこの時が永遠に続けばいいのに...』そんな気持ちを抱いたのはどれ位ぶりだろうか...。
アンダーグラウンドなシーンで培った音楽観を持ち寄り、”Dance”という言葉を中心にそれぞれの辺と辺で一つのフラクタルを作り上げた”Rite time”な一夜は、音楽に対して妥協という言葉を知らずにこれまでの日本のpartyシーンを支え続けてきたアーティストの一歩も譲らず引けを取らないそれぞれのplayに、草の根の底力を実感し絶大なるrespectとbe thankfulの想いを胸に残してpartyは終わりを告げた。
2004年07月18日: hisaco | comment (0) ↑
渚 @お台場OPENCOART
6月6日(日)"Nagisa"
あいにくの雨模様の中、2000人を越えるハードコアレイバーがお台場のフジテレビ裏の空地(通称13号地)へ集まりました。
プロデュースにMMdelite、主催運営にBRAN-NEW MADEと、自分にとってかなり近い人が関るこのイベントは前回の葛西に引続き2回目になります。前回は途中荒れたりもしたんですが、今回は天候のせいか荒れることもなく場内も清潔に保たれていいパーティでした。
フジテレビや観覧車、グランメリディアンに囲まれ雨の中泥んこになりながら踊るのはある種爽快。春風の都内での開催が危ぶまれる中、こうやって近場で多くの人が集まれるパーティの存在意義というのを強く感じました。
2004年06月08日: ryoma | comment (2) ↑
audio forma#3
5月30日(日曜)、青山CAYにて行われたイベント「audio forma#3」。エレクトロニック・サウンドの「今」をプレゼンテーションするイベントと題されたこのイベントは今的なオーディオパフォーマンスを日本とドイツのアーティストがラップトップスタイルで披露した。日本からはスケッチ・ショー、黒川良一、徳井直生、ドイツはレーベルmille plateauxからレッヒェンツェントルム、morr musicのヘルマン・ウント・クライネ、クリスティアン・クライネ、スタティック等が出演する。午後6時スタート11時終了のコンサートスタイルだった。
この日一番注目していたのは細野晴臣と高橋幸宏のスケッチ・ショー。ティン・パン・アレー、Y.M.O.ハット、そしてスケッチ・ショーとメンバー、スタイルを変え自身を変革してきた細野氏の結晶物を垣間見た気がした。Y.M.Oの再燃かと言われることもあるとおりすこし懐かしさも感じられた。Y.M.Oと比較するとパフォーマンス性に欠けるところもあれど、音づくりはさすがに貫禄がありかっこいい。途中から見たので全部は語れないが、ほかのドイツからきたアーティストは自分には少し重かった気がする。客層は20代が多そうだが往年のY.M.Oファンもちらほらいそうで全体的にテクノミュージックがオタクカルチャーだった頃の客層を思い出す。空間に対する人口密度が少々過密で居心地は良いとはいえなかったけれども、引きこもりに近いオフィスワークからたまにエスケープして、こういう時間もつくづく自分には必要だった。
2004年06月01日: mikado | comment (0) ↑